いつかのステージで、あなたと出逢った。
そのステージに立つあなたはがむしゃらにアイドルをしていた。
そして僕は、それを好きになっていった。
あの日、バラード曲を歌うあなたの声に惹かれ、追い始めるようになった。
正直な話、その時期より前のあなたに興味はなくて、その日出逢えたことも偶然だったのだと思う。
あの時にあなたの歌声を聴いていなければ、僕はあなたを追うことなんて無かったかもしれない。本当に偶然だったのだと思う。
しかし、こんな言葉がある。
偶然は必然
よく言ったものだ。
その言葉が、僕とあなたとの出逢いを必然だと思わせてくる。
出逢えたのは偶然でも、ここに想いを綴る程の気持ちを持てたのは必然なのだと。
僕が最初に見たステージ上のあなたはまだまだ未完成で、荒削りだったのだと思う。
でも、あなたという原石が日を重ねるごとに磨かれていって、アイドルとして成長していくあなたに、僕は心から惹かれてしまった。
成長が止まることを知らなくて、目を逸らさなくて、前を向けばあなたがいて、あなたの姿で笑顔になれた。
そして、どんどんあなたのことを好きになった。
好きになってから、自分なりにたくさん好きを伝え続けた。
でも、ある時から好きを伝える回数が減ってしまった。
向こうの形態が変わってしまったこともあるけれど、僕の性格も相まって少なくなってしまった。
好きは減らずとも、数が減ってしまったために、僕があなたを好きでいられているか疑ってしまう時もあった。
そんな中、僕はあなたに好きなところを100個書くことにした。
今の僕があなたに好きなところを100個も書けるのか、まだ本当に好きなのか不安が募るばかりだった。
でも、それを書く手は止まらず、いつのまにか100個書き終えることが出来ていた。
100個も好きなところがあったのだと、その時改めて自覚した。
今まで抱えていた不安も、全部消え去って、それが全部自信になった。
好きでいたつもりだったけど、ちゃんと僕があなたのことを好きでいられていることがとても嬉しく思えた。
表面上の好きだけではなくて、中身のある好きであったことが、何よりも嬉しくて、この気持ちを大切にしようと心に決めた。
好きでいられることが当たり前じゃないからこそ、この気持ちを大切にしたい。
わざとロマンティックなシチュエーションを作らずとも、僕はあなたに寄り添えるよ。
指には触れられないけど、好きを伝える勇気はあるからね。
あなたの小さな努力があなた自身をたくさん輝かせていて、僕はあなたが輝くほど好きになる。
だからきっと、明日のステージでもあなたを好きになる。
1つ歳を重ねたあなたも僕のアイドルでいてくれる。
好きでいさせてくれてありがとう。
あなたを好きでいられて良かった。僕はあなたを推せていることが幸せで仕方ないよ。
これからも、ずっとね。